|
|
「イブ威」11句
宮崎二健
内観や智恵ねーイブまぶい姉ちゃんかいな/絵馬や伊勢寿司寿司寿司酢聖夜前/
聖誕前夜裸眼カラヤン全体ぜ/巷の商い甲斐なきあの田町/
手水に耶蘇教脳良き祖家に住みて/長めロザリオ手に似ておりサロメかな/
大人気なくカップル二日句投げなどを /むしろ死骸な杜の祈りも蔑ろしむ/
可否祝い飲んだ尻切支丹の祝い日か/隠れずに祝うわいにズレ句か/産気イブ威厳さ
「元旦か」12句
診よ凝る不甲斐なさ内科古暦/夜は罠飯避けて今朝注連縄張るよ/
十二使徒去年今年に飢ゆ死/酔うとつれない元旦かいな列島よ/
レースは山鳩と破魔矢外れ/床間の目斎つ初夢の真/
太箸や銅像早々と野師場飛ぶ/中外を確認し人肉かお屠蘇かな/
止めぞ飢餓書く言葉と酷が書初めや/腰撫でてお供えに絵謎を父無し子/
松過ぎて仮名がなかなか出来ず妻/ずらかるは身包み見る組春鴉
(以上23句、初出:「アバンガルド俳句」)
正月や炒め詰めたい奴買う由/太箸が足りなく成田火事場飛ぶ/
書き初めや世界を生かせ止めぞ飢餓/初句会くたくただくだく威嚇唾/
子の年や初日の櫃は親父殿寝/松過ぎて玉入れいまだ出来ず妻/
今年こそ良い年と言い齟齬し床
(以上7句、初出:「里58号(08.1)」) 3526-136379
|
|