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[俳ラ14]五、神山てんがい作品

 投稿者:二健  投稿日:2007年10月17日(水)16時53分25秒
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    俳句朗読演技
  【 一人曲馬 〜酔いどれ縦遊篇〜 】20句22分  神山てんがい

(なにやら風とともに始まりぬぶるぶる二句)
★嵐の目笑ろておるんはサアカスか
★現世は一人曲馬の影絵なり

(汗ばんでもめけめけ夏の四句)
★カネカネとそのひぐらしが責める夏
★墓は千代紙で作ってくれ
★ハマダラ蚊ひと失格の俺に添い
★朝風呂に並び落ち行く穴タイル

(孤独も笑えるへれへれ病みの五句)
★生きてこぐ舟にともなしかいもなし
★姉さんや風呂場に隠すは兎か鬼か
★かさぶたを剥がせば戻る日々と云うか
★茶柱いまさら
★にそうなきざんげのかみよ切るじゅうじ

(荒れてなおぶよぶよ台風四句)
★天空に背骨をさらい恋地獄
★目薬になってやりたし台風の
★舞茸だか女の指だかわからぬ停電
★蒼荒らし去りて日傘の戻る路

(顎はずれひしひし酔いどれ川柳五句)
★負け戦溺れて臥せり夏のジン
★二輪車をガードレールとカクテルか
★目覚めれば灯籠見たり人の庭
★朝粥に携帯電話沈めけり
★血痕のついた名刺に覚えなし

(むらむら情緒欠落回文五句)
★痛きビンタのたんび期待
★君の来し方見晴るかし然るは三鷹市この幹
★蝉父知らず夏おつなずらし乳見せ
★支那娘手息乱れそれ民聞いて雌虚し
★掻き合うも爆ぜ風はもう秋か

(黴もなでなで秋の七句)
★秋刀魚など食ってたまるか命日に
★栗拾いも厄払いも色狂いも似たり
★湿っているのは俺だけか
★長話切なすぎて疲労骨折
★てのひらにこのみつげ
★北の窓馬が見ていた朝の自慰
★喉仏に部屋を持ちたし君の住む

(またも蠕動ごふごふサアカス六句)
★追憶は曲馬の闇に溺死せり
★経文をのたまう蜘蛛が膝を刺し
★布団ではなくシェパードを叩いているのです
★俺の帽子がどぶがわで「さらばおまえもがんばれ」と
★もしもし来世でね
★あだ花の世にこそ曲馬狂い咲け

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◇ 神山てんがい 俳優・脚本・演出・ワークショップ進行役
演劇、ダンス、パフォーマンス等のコラボユニット「煉獄サアカス」団長
 http://rengoku-circus.info/

◇開会でのてんがい口上の出だし部分

 「さあ、お立ち会いお立ち会い
 いろはに大江戸 盛り場の
 散りぬ徒花(あだばな) 返り咲く
 こなた新宿サムライに
 集うもののふ常ならず
 無為の言霊今日(けふ)超えて
 悪しき夢見し凝りもせず
 甘き夢見し恋もせず、、、

 宵闇せまれば大人の時間
 寝た子起こすは野暮天素人、、、、」
 (以下割愛)
                        3510-135148
*Photo by Kanau
 
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